再生資源のメリット
原生資源の使用に比べて、再生資源の使用は大量にエネルギー、水資源と生産補助材料を節約でき、生産コストを下げ、環境汚染を減らすことができる。同時に、多くの鉱物資源は再生不可能な特徴を持っており、これは再生資源の回収利用に計り知れない価値があることを決定した。
一、産業発展の潜在力が大きい。不完全な統計によると、我が国の年間回収可能な再生資源は1億トン近く、2000億元余りの価値があり、その中の廃棄鉄鋼は4000万トン余り、古紙は3000万トン余り、廃棄非鉄金属は500万トン余り、廃棄プラスチックは600万トン、廃棄タイヤは5000万本余り、その他の廃棄物資は1000万トン余りである。また、近年、我が国は毎年2000万トン以上の各種再生資源を輸入している。工鉱企業が自家用した廃棄物を加えると、我が国の再生資源の回収利用額は年間4000億元以上に達することができる。
二、雇用機会の提供が多い。2002年の統計によると、全国の再生資源回収企業は5000社余り、回収拠点は16万カ所(未登録または一時的な回収拠点は40万カ所近く)、回収加工処理工場は3000カ所余り、従業員は140万人。都市部に行って廃品を回収する農民工を含めると、現在、我が国の廃品回収業界の就業者数は1000万人近くに達している。
三、社会経済の発展に大きな貢献をしている。再生資源をリサイクルすることは、経済的価値が高いだけでなく、社会的、環境的利益も大きい。「九五」期間の5年間だけで、我が国は累計1億6000万トン、古紙4000万トン以上を回収利用し、完成品の鉄鉱石3.2億トン、標準石炭6400万トン、木材1億2000万立方メートル、電気240万キロワット、水240億立方メートルの節約に相当する。さらに重要なのは、ゴミの大量埋め立てによる貴重な土地資源を節約し、大気汚染を減らすことだ。